出題: 2024/03/19
a、b:通常内視鏡像。十二指腸下行部乳頭近傍に小白斑を伴う多発小隆起を認めます。
c、d:通常内視鏡像。下十二指腸角から水平部にかけて、白斑を伴う多発小隆起を認めます。
e~h:生検組織像。小型~中間型の異型リンパ球が濾胞様構造を形成しながらびまん性に浸潤し(e、f)、免疫組織化学染色では、異型リンパ球はCD10(g)およびBCL2(h)に陽性を示します。
i:生検標本の蛍光顕微鏡像。IGH/BCL2転座プローブを用いた蛍光in situハイブリダイゼーションで、異型リンパ球内に赤色(BCL2)および緑色(IGH)シグナルの融合を認め、染色体転座t(14;18)(q32;q21)/ IGH-BCL2が確認されます(→)。
●年齢・性別:50代・女性
執筆・画像提供:中村 昌太郎氏(国際医療福祉大学医学部消化器内科/高邦会高木病院 消化器センター長)